4月の中旬頃から、妻は婦人科に通い始め、婦人系の薬を飲んでいる。
女性ホルモンを止める薬だ。
その薬を飲む前に、少し話し合ったことがある。二人目の子供についてだ。
二人目の子供を望むかどうか、望みたいが体力気力経済的に厳しいのではないか。そんなことを思いながらも、結論という形には出していなかった。作る作らないを決められない、選択肢を無くしたくない、だが経済的にもゆとりがない。
頭ではそんなことを考えながら、具体的に二人で突っ込んで話はしてこなかった。一人目の育児に毎日が必死だから。
夫婦で話をしたところ、考えていることは同じで、前述の通りの意見が共通していた。
だから、産まない、という結論に定めたくはない、というのも二人の意見で、一旦薬を飲んで、まずは妻のしんどさを無くせるか試すことになった。
それからおよそ1ヶ月程度経ち、効果はてきめんだった。
小さなことでモヤモヤ、イライラして感情的になることが、ほとんど無くなったそうだ。
小さい波はあるものの、以前のように激しい波というのはなく、穏やかになったそうだ。
しかし、女性ホルモンを止めるということは女性の体には色々と変化を及ぼすもので、肌が荒れたり髪質が悪くなったり、それはそれで落ちこむ要素になる。
そこで、もう少し軽い効果であるピルを飲み始めた。
同様の効果は得られるが、女性の日を迎えることにはなるので、そこで気分の落ち込みに再び襲われているようだ。
何にせよ、「これまで女性ホルモンに大きく振り回されてきたことがよく分かった」と本人は実感している。
いわゆるQOLがあがった、ということになるのだろう。
それほどまでに、ホルモンの影響というのは大きいということを知った。
男性である私は、実感ができない話だが、一緒に生活していると、それがよくわかる。