感情を整える

"自分らしい人生を歩む、というのは、急いで夢や目標を達成することではないのです。"

 

 

この本を読むとちょっと安心する。というのも、岩井先生の感情に対する深い洞察と、それに対応するヒントが言語化されているからだ。

「感情はコントロールできる」という立場を取るのがアドラー心理学で、人は感情を目的があって使っているという。

それを支える信念は以下の通りだ。

  • 感情をコントロールして、自分を変えることができる
  • 自分を変えることは今からでもできる
  • 自分が変われば人生がかわる

とても前向きな考え方だ。こうした信念を持ちつつ、この本は感情の捉え方として次の3つの特徴に焦点を当てている。

  1. 感情にはプラスの「陽性感情」とマイナスの「陰性感情」がある(アドラーは「結合的感情」と「離反的感情」と呼ぶ)
  2. 現在の感情、過去に向かう感情、近未来・未来に向かう感情など、時間軸がある
  3. 感情の一部は、目標(理想)と現実(現状)の落差から生まれる

そして、陰性感情である、怒り、不安、あせり、嫉妬、憂鬱、劣等感、の解説に入っていく。

嫉妬以外は、いずれの感情も私はよく抱くものだと思う。特に不安、あせり、憂鬱、劣等感、というのは抱きやすい。

これらに対して岩井先生が言語化してくれているのがとても心強いし、その感情を客観視しているようで、冷静になれる。

憂鬱ポイントが高かったので私は要注意なのだと思うのだが、「充電をしている」のだとする意味づけには、とても腑に落ちる理解の仕方を学んだ思いだ。

 

こうした陰性感情を抱きやすいのは、真面目で完璧主義的なところがあるからだと思っている。そして理想が高く、そのギャップに苦しむのだ。

一度そこを手放し、あるがままを受容し肯定する、ということが必要なのだろうと思うのだが、頭ではそう思ってもなかなか体験としてはついてこない。もう長いこと停滞しているように感じているし、同じことで悩んでしまっているように思えて、不安とあせりで身動きが取れなくなっている。でもこれって悩んでいる、じゃなくて困っている、というように言い換えて、その解決策を作る必要があって、それが前回書いた、行動すること、にあたるのだろうと思う。

行動しないと、その感情に包まれ続けてしまうのだろう。

 

ところで、コーチとして腕を磨くにあたり、自分の経験はそのままコーチとしての知見になるのだ、ということを学んだ。それを考えると、この「充電期間」というものは、コーチの引き出しとして役にたつな、と思う。この状態がどういう感情を伴うか、どれだけ消耗するか、ということがわかったし、どこに打開策があるか、というのも納得感がでてきた。あとは、実際に自分がこれを乗り越えることができれば、一つの成功体験になるし、それが更なるコーチとしての経験にもなるのだ。

 

いかにして学び、それを活かせるか。ということを意識しておきたいし、そのためには感情に振り回されず、コントロールする必要があるのだ。

 

またこの本を読もうと思う。